King of Preamp!!Custom Audio Amplifiers 3+SE

お久しぶりです!!

本日のブログの内容は、最近中古品にて入荷しました『Custom Audio Amplifiers 3+SE』についてです。

このプリアンプは、タイトルにも思わず書きましたが、思わず『King of Preamp』と言ってしまう程、80年代の音爆シーン、サウンドを語る上で、あまりにも存在感のあるプリアンプ。

めったに入荷しない商品ですので、詳しくブログに書きたいと思います。

まさにこのブログにふさわしい内容でしょう!!


でわ、早速見ていきましょう。

このブログの読者の皆さんは、既にご存知の方も多いとは思いますが、Custom Audio Electronis(CAE) Bob Bradshaw、通称ボブの設計により生まれた3+。

コンセプト、回路設計はBob Bradshawですが、製作したのは、当時CAEに属していたJohn Suhr(Suhr guitar)と言われています。

80年代に入り、ロサンゼルスの音楽とギター・シーンの最盛期が訪れ、当時のスタジオミュージシャン達は、様々な楽曲の中で多彩な音色をアウトプットする必要性を求められていました。

そのスタジオミュージシャンの代表格でもあり、筆者のギターヒーローでもある、Steve Lukather(TOTO)や、Michael Landauがこの3+の誕生に大きく関わったと言われています。


Steve Lukatherは、当時使用していた、SLO100(Soldano)、Marshallアンプ等を、クリーン、バッキング、ソロ用に切り替えて使用しており、その二つのアンプを一つのプリアンプにまとめたのが3+誕生の由来と言われており、それをMichael Soldano(Soldano Amp)『X88』として形にしました。


後に LAに移住し、Bob Bradshawの誘いにより、CAEに属すことになったJohn Suhrとの共作により、『3+』として世に誕生させます。


実は筆者は初期型の3+ユーザーです。

田中個人的所有物3+

本邦初公開!!??

他の機材から見てもマイケルランドウの大(大)ファンだと感じてもらえるかと思います笑

僕はこれを買えばLUKEとLandauの音が出る!!と思い衝動買い(笑)

勿論、パワーアンプはVHTでき・ま・り。笑


実は、3+3+SEではサウンドも多少異なります。

初期の3+の中はメモリが12まであったりするものもあり、元々個体差があるので、一つ一つの明確な音の差は断言できませんが、3+SEの方がよりモダンで、扱いやすくなっており、初期の3+はより攻撃的で、特にリードチャンネルは、EVH系のブラウンサウンドを彷彿とさせる音に仕上がっていると個人的には感じました。

また、初期型の3+とは本体の素材の色味も少し違っています。(写真にてご確認下さい)


さて、アンプの構造ですが、クリーン、クランチ、リードサウンドの3チャンネルと右横のイコライザー(EQ)で音色を作り上げて行きます。

上のチャンネルはクリーン、真ん中がクランチ、一番下がリードチャンネルです。

実は、このプリアンプには、3つのアンプがインストールされており、クリーンは『Fender』、クランチは『Marshall』、リードは『Soldano』というサウンドカラーです。どのチャンネルもまさに3+の音。このプリアンプにしか出ないサウンドが魅力的です。

実は、3+のサウンドは、Fractal AudioのAxe-Fx II XL+、Ax8にもプリセットされており(CHI/CH2/CH3の音すべて)、その完成度の高さが伺えます。

それと、なんといってもこの『EQ』

各チャンネル(1~3)に全て割り当てる事が可能です。ソロ音用の音作りや、音量を大きくしたりして使うのに非常に便利!!

更に『抜ける音』になり、決してバンドアンアンブルで埋もれる事もありません。

これらのチャンネル切り替え(REMOTE CONTROL)は、フットスイッチは勿論の事、スイッチャー(4×4、RJM等)でも可能です。

このコンセプトは、当時の大型ラックシステムとの連動が考えられており、例えばRS-10などのMIDIスイッチャーから、4×4のC1~C4(チャンネルコントロール)を操作すると同時に、MIDIを使って、各ラックエフェクターのON/OFF、パラメーターの変更等を行え、幅広い操作性を持たせることを可能としました。

80年代にこのようなサウンドシステムを考えていたとは、流石Bob Bradshaw。

今なお、必要とされているコントロール、コンセプトは、既にこの時代にできていたのです。


そんな1つ歴史を作り上げてきた『3+』『3+SE』

この機会を是非ご検討下さいませ。


【商品詳細はこちら!!】

Custom Audio Amplifiers 3+SE【USED】

http://www.musicland.co.jp/shop/itemdetail/store/135323/144201/

Rig KEY SHINSAIBASHI

ミュージックランドKEY心斎橋店にてギター関連を担当するスタッフ田中がギター、アンプ、エフェクター、さらにはサウンドシステム構築からラックエフェクターに至るまでディープに書き綴るブログ。KEY心斎橋店にて取扱している最新機材、オススメ商品なども合わせてご紹介していきます。 皆様の『Rig』が更に発展することを願って。